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2025/11/30

【病気解説】(特別編)食糞行動

初めて愛犬がウンチを食べる(食糞)を目撃したとき、とても驚くと思いますが、基本的に食糞は成長と共になくなる場合がほとんどです。
食糞の理由はさまざまですが、寝床を清潔に保つため、排泄物の痕跡をなくして外敵から身を守るため等、元々は野生の名残りだといわれています。
また、母犬は子犬のお世話をするとき、子犬のお尻をなめてうんちを食べることで、清潔に保ちながら育てています。子犬はそれを見て育つので、ごく自然な行動といえます。

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一方で、以下の理由などから、食事の代わりとして食べているケースもあるので、体重の増減を含めて健康状態で気になることがあれば、まず、かかりつけの獣医さんに相談してみましょう。
・栄養が十分にとれていない(食事量が少ない、内部寄生虫に感染している等)
・消化器官が未発達であるなど、消化不良によりうんちにフードの匂いが残っている
・フードが合っていない

健康状態に問題がなければ、以下の方法で対応しましょう。

食糞フローチャート

飼い主さんの目の前で食べる場合

・退屈している
・興味、好奇心
・飼い主さんの気を引こうとしている



▸対処法
食べてしまった後で教えるのは難しいため、食べる機会を減らすことが重要です。
ワンちゃんが食べそうになる前に、違うものへ興味をそらし、その間に片付けてしまいましょう。
この時、あわててうんちを取ろうと近づくと、ワンちゃんと飼い主さんでうんちの取り合いのようになり、かえってうんちへの興味が強くなる可能性もあります。落ち着いて対処することがポイントです。

▸リアクションをしない、叱らない
食糞しているところを目にすると、「あー!」「ダメ!」など声をあげたくなりますが、ワンちゃんは「飼い主さんが喜んでいる」「注目してくれた」と勘違いし、気を引くためにうんちを食べるようになる場合があります。リアクションをせず黙って片付けましょう。
また、食糞は叱らないことも重要です。叱ると、「うんちをすること自体が悪いこと」と覚え、隠れて排便したり、うんちを隠そうとして食糞が習慣化していく可能性があります。

▸排便後の行動パターンを変える
うんちを食べずに飼い主さんのもとへ行くほうが良い、とワンちゃんに教えることも有効な方法です。うんちをしたらすぐに、大好きなおやつやオモチャを使い、うんちからなるべく遠ざけるイメージでワンちゃんを呼び、近づいてきたら褒めてあげましょう。
どのような状況下でも呼び戻しができるよう、日頃からさまざまなタイミングで「おいで」の練習をしておくと良いでしょう。

▸食べてもおいしくないと経験させる
うんちへの興味が強いワンちゃんは、なめると苦い味のするスプレーなどを使って、「おいしくない」と感じてもらうのも一つの方法です。

留守番中など飼い主さんが見ていない時に食べる場合

・退屈している
・興味、好奇心
・片付けようとしている

▸対処法
帰宅した後で食糞に気がついても、叱らずに黙って片付けましょう。叱っても「食糞=いけないこと」という理解にはつながりません。

▸退屈させないようにする
飼い主さんとワンちゃんが一緒に過ごす時間を多めにとることで、食糞がおさまることもあります。ワンちゃんがお留守番をする予定のある時は、お留守番の前に多めに運動をさせてあげましょう。
また、ワンちゃんがひとりで過ごす時間には、夢中で遊べるオモチャを与えてあげましょう。オモチャは、飲み込んだり食べてしまう危険性のないものを選びましょう。

▸排泄のタイミングをずらしてみる
留守番中に食糞をする場合には、排便のタイミングを観察した上で、ごはんや運動の時間をずらし、飼い主さんが出かける前に排泄できるようコントロールすると、留守番中の排泄を減らせるかもしれません。
※ごはんを食べた直後の激しい運動は胃捻転などにつながるため避けましょう。

▸トイレ周辺の環境を見直す
 留守番中や排便したことに飼い主さんが気づいていない時など、うんちが目の前にある状況が続くと、キレイ好きなワンちゃんは片付けるために食糞するケースがあります。トイレと遊ぶスペースを区別して用意してあげるなど、できるだけ排泄物が気にならないような工夫ができると良いかもしれません。

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