カシェットどうぶつ病院

直接のご予約はこちら
電話アイコン

0277-22-3078

Newsお知らせ

2026/06/06

【コラム】猫が『イカ耳』をするときの心理3つ 気持ちを見分けるコツや接するときの注意点

猫が『イカ耳』をするときの心理3つ 気持ちを見分けるコツや接するときの注意点

猫が『イカ耳』をするときの心理

猫が『イカ耳』をするときの心理3つ 気持ちを見分けるコツや接するときの注意点

猫が『イカ耳』をするときの心理3つ 気持ちを見分けるコツや接するときの注意点© ねこちゃんホンポ

1.警戒して周囲の様子をうかがっている

猫が耳をピンと横向きに倒す「イカ耳」は、まず警戒心のサインとしてよく見られます。知らない音や気になる気配を察知したとき、猫は耳を横に広げるようにして周囲の情報を集めようとするのです。

たとえば、宅配便のチャイムが鳴った瞬間や、掃除機を出したときにイカ耳になる猫は少なくありません。飼い主さんからすると「そんなに怖いの?」と思うような小さな音でも、聴覚が優れている猫にとっては大事件の場合があります。

また、「イカ耳=怒っている」と決めつけないことも大切です。実際は様子見モードに近いケースも多く、身構えている状態になっている場合もあります。

このとき無理に抱っこしたり、顔をのぞき込んだりすると、さらに緊張させてしまうため、まずは猫が安心できる距離感を保ちながら、静かに見守ってあげるのがおすすめです。

2.不満やイライラを感じている

イカ耳には、「ちょっと嫌なんだけど」という不満の気持ちが隠れていることもあります。

たとえば、しつこく撫で続けられたときや、眠いのに構われたときなどに耳を横へ倒す猫は多いものです。

最初はゴロゴロ喉を鳴らしていても、途中からイカ耳になっているなら、「そろそろやめてほしい」というサインかもしれません。

猫は犬のように感情を大きく表現しないぶん、耳やしっぽ、ヒゲなど細かな変化で気持ちを伝えています。とくに耳はわかりやすく、機嫌が下がると自然に横向きになりやすいのです。

よくあるのが、ブラッシング中のイカ耳です。「嫌いなのかな?」と思いがちですが、実際には「同じ場所を触られ続けるのが苦手」という場合もあります。

耳だけでなく、しっぽをバタバタ振る、視線をそらす、体を固くするといった変化も一緒に見てあげましょう。

3.恐怖や強いストレスを感じている

イカ耳が強く後ろへ倒れている場合は、恐怖心や強いストレスを抱えている可能性があります。

動物病院へ行く前のキャリーの中、多頭飼育で相手の猫とにらみ合っている場面などで見られやすい反応です。耳を伏せることで自分を守ろうとする、防御本能の一種とも考えられています。

注意したいのは、「耳だけでなく全身が緊張しているケース」です。瞳孔が大きく開く、体を低くする、唸る、毛を逆立てるなどの様子がある場合は、かなり不安が高まっている状態といえるでしょう。

このときに無理に近づくと、猫自身もパニックになってしまいます。怖がっている猫に対しては、「安心できる逃げ道を作る」ことが大切です。

静かな部屋へ移動できるようにしたり、キャットタワーやベッドに隠れられる環境を整えたりすると、気持ちが落ち着きやすくなります。

「かわいそうだから抱っこして安心させたい」と思う飼い主さんも多いですが、恐怖が強いときは逆効果になることも。まずは猫のペースを優先してあげましょう。

気持ちを見分けるコツや接するときの注意点

猫が『イカ耳』をするときの心理3つ 気持ちを見分けるコツや接するときの注意点

猫のイカ耳を正しく読み取るには、「耳だけで判断しない」ことが重要です。猫は耳・目・しっぽ・姿勢を組み合わせて感情を表現しています。

たとえば、耳は横向きでも、しっぽがゆったり動き、体がリラックスしているなら軽い警戒程度かもしれません。一方で、耳を強く伏せ、瞳孔が開き、低い声で唸っている場合は「近づかないで」という強い意思表示と考えられます。

また、猫によっても表現のクセは異なります。同じイカ耳でも、「遊びに興奮しているとき」にする猫もいれば、「眠くて不機嫌なとき」にする猫もいるのです。普段から愛猫の表情を観察しておくと、少しずつうちの子の感情パターンが見えてきます。

接するときは、無理に触れず、まず落ち着ける環境を整えることが基本です。猫は自分で気持ちを切り替えられる動物なので、安心できれば自然と耳の向きも戻っていきます。焦らず見守る姿勢が、信頼関係づくりにもつながるでしょう。

まとめ

猫が『イカ耳』をするときの心理3つ 気持ちを見分けるコツや接するときの注意点

猫のイカ耳は、単なる「怒りのサイン」ではありません。警戒、不満、恐怖など、そのときの状況によってさまざまな気持ちが込められています。だからこそ、耳の形だけで判断せず、表情やしっぽ、体の動きまで含めて見ることが大切です。

最初は違いがわからなくても、毎日一緒に過ごすうちに「今はちょっと不安そう」「そろそろ構われたくないのかも」と気づける場面が増えていきます。

愛猫の気持ちを理解できるようになると、コミュニケーションはもっと楽しく、心地よいものになります。イカ耳を見かけたときは、「猫からのメッセージ」として受け取ってあげたいですね