【病気解説】⑮ 鼻炎(にゃんこ編)
鼻炎とは鼻の粘膜に炎症が起こった状態のことをいいます。

鼻粘膜は呼吸により外の空気に直接さらされているために、ウイルスや細菌などの病原体に冒されやすい場所です。
そのため鼻粘膜を含め、気管や気管支など呼吸した空気の通り道である呼吸器の病気は多く、また、猫は犬よりも鼻炎の発症が多いとされています。



原因
猫の鼻炎を起こす原因は感染症によるものが多く、その中でウイルス感染症には、ヘルペスウイルスによる猫伝染性鼻気管炎やカリシウイルスによる猫カリシウイルス感染症などがあります。
また、細菌感染や真菌感染によるものもあり、真菌感染症の中にはクリプトコッカス症などがあります。
感染症の他に、最近ではヒトと同様、花粉やハウスダスト、イエダニ等によるアレルギー性鼻炎や刺激性の薬品・煙・異物の吸引によっても鼻炎を起こすことがあります。

症状
初期症状には、くしゃみや水っぽい鼻汁がみられます。
悪化すると鼻づまりの症状や粘液性の膿のような鼻汁がみられ、血液が混ざることもあります。
そうなると、猫は鼻で呼吸することが難しくなり、口をあけて呼吸したり、匂いが分からなくなるために食欲の低下もみられます。

治療
まず、原因を見極めていくことが治療への第一歩となります。
鼻炎を起こしている原因の治療を行い、症状によっては、抗生剤や消炎剤などを投与することがあります。
症状が軽ければ数日で改善が見られますが、原因によっては慢性化したりと、改善まで長い時間がかかることもあります。

予防
寒い環境や乾燥した場所では、猫は感染症にかかりやすく鼻炎を引き起こしやすくなります。猫の鼻炎を予防するには、感染症予防のためのワクチンを定期的に接種し、寒さや乾燥した環境にも気をつけましょう。
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